仕事とは金か、人生か
スポンサーリンク
ちょっと仲の良いおじさんから、お仕事の誘いを受けている。いわゆる引き抜き。とはいっても、美味しい焼肉を食べながら。ノンアルコールなので、ひたすら肉を焼いて食べる。美味しい。
このおじさんは何故か、一緒に働いたことも無いのに、私のことをすごくかってくれている。中身はへっぽこだがキリッとした顔のせいだろうか?勘違いにせよ褒められるのはウレシイので、そのままにしてある。
おじさん曰く、
「年収も今より100万円くらい上げてあげられる。役職も高くしてあげられる。地方都市での勤務だから、今よりゆとりある生活ができるよ。仕事も面白いしさ」
とのこと。目がギラギラしている。仕事人間特有の、自分の仕事が最上だと信じている顔。
「魅力的ですね・・・」
と言うに留めておく。顔コワイんだもん。
正直、今の企業に勤めて5年間、企業文化が合わないと感じることが多かった。
飲みニケーションが最優先で、人事や業務が宴席で決まっていく。
お酒をやめた私にとって、出世の道はないだろう。おじさんズにゴマをすって、朝方まで飲んで出世している同世代もいるけど、興味なし。そしてそういう人たちはとっても仕事の効率が悪い・・。
現在都心に住む私の生活費は、地元に暮らしていたときに比べ格段に上がっていることは間違いなく、貯金がうまく増えていっていない現状もある・・・
「もう今の仕事にも飽き飽きしてたしサー、行っちゃおうかなあ」
というのが正直なところ。
「いいじゃん、転職しよう。私も地方に行って車持ちたい」とぴーさん。
うん。車、乗らせてあげたい。大好きだもんね。
おじさんの企業は、
待遇も良い。(らしい)
環境も良い。(らしい)
やりがいもある。(らしい)
今の会社より大きい会社。
けれど、なぜかちょっとだけ、心のなかでひっかかるところがある。なんだか良い面ばかり見せられているような感じ。おじさんの目がギラついていたのもなんだか忘れられない。
今の仕事と生活には、正直ルーティンに飽きてきてはいるけれど、際立ったデメリットはない。まあ、小さいゴタゴタはあるけれど、それはどこに行っても同じ。
たぶん、数年前まで配属されていた勤務地での仕事が、人間関係でボロボロになりすぎて、今の環境が有り難く感じているんだろう。
あの時はホントーにひどかった!
心がボロボロだった。
上司達に無視をされ、仲間外れにされ、頼れる人は同じ勤務地にはおらず、よく泣きながら歩いて帰っていたっけ・・・。
自分のことを可愛そうだとは思わないけれど(たぶん私にも大いに問題があった)、でもその経験が自分の今の性格を形成しているのは間違いない、と思う。
子供だけじゃなくて、大人になっても人間はどんどん変わっていく。
前後5年間くらいに起きた事柄は、今の自分に大きく影響を与えているし、それがいい要素であれば、成長になるんだろう。私の場合は、今は少し自己肯定感が低くなってしまっていると、思う。より卑屈になったし(それは元々!)。太ったし(関係ない)。
まあ、うじうじするのはここまでにして。その頃に比べたら今はかなりいい感じなワケです。
定時退社。
人間関係も問題なし。
お給料もアップしてる。
そんな環境で、今のライフスタイルを一旦手放すのが怖くなっています。
そしておじさんの誘ってくれた会社が、じつはすごく大きなデメリットがあったら・・・!
怖い。もうボロボロになりたくない。
惹かれている理由は、お給料面。
かなり上げてくれるようで、だけど、おそらく仕事はキツくなるだろう。
そうすると今のようなゆとりある生活は保てないかもしれない、、、。
でも貯金はできて、海外旅行も、老後の生活も、自分の思う形に近づくと思う。
仕事とは、お金か、人生か?
たくさんお金をもらえば、プライベートが侵害される。プライベートを守れば、退屈でつまらないルーティンワーク。
「程々に稼いで、まったり生きる」
「大いに稼いで、大いに遊ぶ」
本音は、
「大いに稼いで、まったり生きる」を切望。
おじさんの誘いはかなり本気のよう。
近日中に、答えをださなきゃね。
焼肉美味しかった。
焼肉にツラレタわけではないけれど、地方暮らしもなんだかいいかも、と思った夜でした。